今回は、私がオーストラリアにワーキングホリデーで滞在中の
アジア人差別の実態をお伝えします。
「正直、人種差別なんて時代遅れでしょ、このご時世」
そう思って出発したオーストラリアでしたが、やはりありました。
卵を投げつけられる
これは実際私ではないのですが、韓国人の友達に2度も起こった出来事です。
語学学校に徒歩で登校途中、車に乗った若い子たちのグループから
罵声を浴びせられながら生卵を投げつけられたそうです。
オーストラリアの10代の子たちの間には
アジア人に卵を当てれれば幸運が訪れるというアホな言い伝えがあるとかないとか。
そのせいかどうか分かりませんが、彼女は2回も同じような目にあったそうです。
しかし、2度目はオーストラリア人のおじさんがそれを目撃し、
大声でその若者たちに怒声をあげて、大丈夫かい?本当にごめんね・・・と
気にかけてくれたそうです。
ほとんどのオーストラリア人は誰に対しても親切で友好的ですが、
このように未熟で無知な若者や、そのまま大人にならずに歳だけ取ってしまったような人かからの差別的言動を受けてしまう事も実際にはあります。
アジア人差別?英語が出来ない差別?
オーストラリアに着いてすぐ、私は、いろいろな国の人たちと一緒に住むシェアハウスに住んでいました。
まだまだ英語がほとんど理解できない上、
ハウスメイトたちは、全員同じ国(ヨーロッパのある国)出身の10代~20代前半の女の子4人でした。
みんな同じ言語でしゃべれる上、同年代。
私は当時25歳なので少し年上。
初めは小さなことにケチをつけることから始まりました。
私がつけた換気扇の音がうるさい。
トイレットペーパーを使いすぎ。(あんたらはそれで鼻かんだり、掃除したりしてるからそっちのほうが使ってるだろと思ったけどなんせ英語ができないから言えなかった)
嫌がらせはだんだんヒートアップしてきて
あなたののシャンプー場所取りすぎと捨てられたり
あなたの柔軟剤借りたらなくなったから捨てたよ、と新品の柔軟剤を捨てられる。
冷蔵庫の私の牛乳のふたをわざと開けて、倒して、「臭いから早く掃除して!」と言われる。
なので、すぐに引っ越しました。
根拠はありませんが、彼らはアジア人に対する偏見があったと思います。
なぜかというと、彼らと同じクラスになった語学学校のアジア人の子たちも
「無視された」
「聞こえるように悪口いわれた」など話していたからです。
しかし、判断が難しいのが、これは文化の違いという事もありえます。
もしあなたが日本で、日本語がうまくしゃべる事が出来ない外国人に出会った時、
その人があなたと同じコミュニティにいた時、どうしますか?
多くの人が、積極的に話しかけてあげたり、ゆっくり話してあげたり、
仲間に入れてあげようと声をかけたりしませんか?
しかしこのような繊細な心遣いは、日本人特有です。
英語が喋れないから喋らないでいると
喋らない=私に興味ない、仲良くなる気がないととられることが多いです。
喋れなくても積極的に伝えよう伝えようとすると、しっかり聞いてくれます。
あの頃の私には喋れないのに喋るガッツがなかったので、自分から話しかける事がほぼなかったため
「感じ悪いやつ」と思われていた可能性があります。
アジア人は基本的に英語が苦手でシャイなので、冷たい態度をとられてそれを差別ととらえてしまう事も少なからずある気がします。
最後に
実際に差別的思考を持っている人がいるのも事実です。
しかし、差別というより区別を日本人特有のシャイから生み出してしまっていることも事実です。
基本的にみんな誰にでも友好的で親切です。
あなたがあいてと仲良くなりたいんだ、という気持ちを一生懸命伝えれば
差別と勘違いしてしまうような冷たい態度をとられずに済む事も多くあります。
積極的に英語を話して、素敵なワーホリライフを送ってください!